カウンセリングを上手く活用するには(その1)?

 「カウンセリングとは何か」を、簡単に説明する言葉がみつからず、知り合いに訊ねたら「心の相談にのってくれること」というシンプルな答えが返ってきました。

 カウンセリングでこんなこと話していいのかと、話す内容が一番に気になるかもしれません。

 小さなことと思われるかもしれませんが、生きていく、生活していくために、どうしてもこれは辛いと感じていることであれば、遠慮なく相談してみてください。

 うつ気分や不安などに限らず、家族関係がうまくいかない、さまざまな依存行動で家族や職場に迷惑をかけてしまう、落ち込んで動けないほどではないけれど、人間関係に自信がもてない、引きこもって人間関係を持つことが難しいなど、悩みはすべて人間関係のストレスから生じ、カウンセリングの対象となります。

 問題解決のヒントは、目の前の問題を考えつつ、どういう環境で曽育ち、どんな人間関係の持ち方をされているかにあります。

   

 カウンセリングを利用しようと思うとき、知り合いに勧められた、職場で心理学についての勉強会をしたなど、基礎知識があると安心してカウンセリングを利用できるかもしれません。

 疑問に感じたことは、どんなことでもカウンセラーに遠慮なく質問してください。訊きづらいと感じられるかもしれませんが、カウンセラーは、クライエントさんの質問は大歓迎です。

 

 家族や身内にカウンセリングを利用してほしいと考えておられる方めは、まず1回でも、ご自身がカウンセリングを利用することをお勧めします。ご自身が通うことで、ご家族との関係が変化することもあります。ご家族に「カウンセリングを利用するとメリットがある」と、身をもって説明できるという利点もあります。

 

 カウンセリングを利用する際のスタートの状況は、人によって様々です。

 考えつくしてこられる方、突発的に思い立ってこられる方、知り合いに勧められて半信半疑で来られる方、もうどうしようもない状態で苦しいと来られる方もいます。

 共通しているのは、その困ったことを相談するのに適した人が、現在周囲にいないということです。

 カウンセリング開始当初の漠然とした思いや迷いを紐解いていくことも、カウンセラーとの共同作業になります。

 何回通えばいいのか、何をアドバイスしてもらえるのか、どれくらいの間隔で通えばよいのか、すべてご相談して決めていくことです。

 カウンセリングの入り口の敷居は、まだまだ高いかもしれません。

 まず、ドアをノックしてみてください。

 一緒に考えていきましょう。