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不登校という辛さ ~家族関係を揺さぶるもの~

行きたいけど行けない辛さが、登校できない子ども自身にあります。

今では大学生にまで広がっている不登校の要因と背景は多様です。

ご家族がまず思うのは、「なぜ?」という戸惑いでしょう。

「なぜ?」と感じて、理由を訊ねようとしますが、貝のように黙って何も話してもらえないことは多々あります。

「話したくないのだろうか?」と感じ、これまでの親としての自信は揺れ動き崩れそうになります。

本人にとっては「行きたいけど行けない、それがなぜか自分でもわからない。」というのが現実です。

悩むことができれば、「こうしたいけどできない、できない理由はこれこれかもしれない、それならこうしてみようか。」と考え、家族や友だちに相談することもできます。

ところが「自分でも訳がわからない、確かに嫌なことはあったけど、行きたくないわけではないのに行けない。

不登校とは、心の問題が「学校に行けない」という行動で表されている状態です。

 

悩むことができないので、体が代わりに苦しみを表し、悩みと向き合うことを避け心を守ろうとしているのです。

意識して悩むことができない、それほど深い問題を抱えているという状況では、一概に原因を特定しようとしても難しく、特定できたら対処法がわかるというものはありませn。

その事をご家族が知ることができれば、親として自分を責めずに、腰を据えて考えようという姿勢が持てるのではと思います。

その本人でさえ訳の分からないものに親がじっくり付き合うことが、子どもにとって何よりの支えとなります。

もちろん、そういう問題に向き合う親御さんへの支援も欠かせません。

どんな場合でも孤立することは、問題解決を難しくします。サポートが多すぎて困ることはありません。

勇気を出して、カウンセリングの門をたたいてみてください。 

 

*中学生以上の方、両親のみのカウンセリングをお受けしています。